シロアリによる建物被害

シロアリ被害 シロアリ
シロアリ被害

シロアリは家屋を構成している材料をエサとして食べてしまいます。それは、木材だけに限らずコンクリートなどの人工物に対しても同じことが言えるのです。シロアリが家屋内で発生すると、確実に奥に対して深刻な損傷を与えてしまうと言っても過言ではないでしょう。ここでは、そのような著しい被害をもたらすシロアリの生態も背景にあることを踏まえて、建物に直接的または付随的に発生する被害についてご説明したいと思います。

●建物に対してのシロアリ被害について

シロアリがもたらす被害の中で、最も深刻であると言えるのが建物への被害です。マイホームなどは、一生に一度の買い物である方の方が多いと思います。本来であれば、家屋の寿命として一般的に示されているのは、木造で27年から30年、鉄筋コンクリート造で37年とされています。沿岸部や都市部などといった使用環境に左右されることはありますが、通常であればこの程度の年月は耐えられるとして造られています。しかし、一度シロアリの被害に遭ってしまうとそうは行きません。シロアリにより建材が蝕まれ、主部材にまでその被害が及んでしまうと、築数年しか経過していないのに、建て替えを余儀なくされるケースも存在します。また、シロアリは雑食性であることから被害は木造住宅だけに留まりません。マンションのような鉄骨やRC造りでもシロアリはエサとして食べてしまうことから、一戸建て以外でも注意が必要と言えるでしょう。
のように、シロアリによる家屋被害は非常に甚大であるとご認識頂きたいと思います。

●シロアリがもたらす建物被害について

ここでは、シロアリによる具体的な建物被害についてご紹介したいと思います。前述しましたが、シロアリは雑食で知られており、ガラスや陶器以外のものは何でも食べてしまう習性があります。建物の主部材である柱などの基礎となる木材はもちろん、断熱材やプラスチック、紙製品から皮製品までもがシロアリの餌食となってしまいます。そのため、家の要である柱や梁ばかりか、壁・床・基礎といった箇所も被害に遭うことから、シロアリ被害の影響により建物の耐震性が下がってしまうことも十分想定されます。具体的な損傷事例としては、シロアリに食べられた木材は中身がスカスカになってしまい、スポンジのように脆い状態となってしまいます。特に、建物を構成するうえで最も重要な部材である基礎部材への被害は深刻であり、ここへの損傷が著しいと強い地震に耐えらなくなってしまい、震度5程度の地震でも倒壊の可能性が示唆されます。
皆さまご存じのとおり、日本とは地震大国として位置付けられています。具体的に挙げると、世界で起きる地震の10~15%、マグニチュード6.0以上の大地震に絞れば20%が日本で発生しています。日本における人体に感じる有感地震の回数は年に1,100回以上で、これは1日あたり3~4回の割合で地震が起こっていることを示します。また、近年の事例をご紹介すると2018年では、震度4が50回・震度5弱が6回・震度5強が2回・震度6弱が1回・震度7画1回となっており、震度5以上の地震は10回も発生しているのです。また、1つの調査結果としてですが大きな地震で倒壊する建物は築年数が高いだけでなく、シロアリ被害によるケースも確認されています。1995年に発生した阪神淡路大震災では倒壊した一般家屋の7割にシロアリ被害が確認されたという調査結果も出ているほどです。
このように、これだけの地震が多く発生している日本において家屋の耐震性能がどれだけ重要であるかについては、お分かりいただけたと尾根います。耐震性能へと深刻な損傷をもたらすシロアリ被害については、一刻も早く阻止すべき事象と言えるでしょう。

●シロアリがもたらすカビ被害について

シロアリが建物に及ぼす影響の1つとして、カビの被害が挙げられます。イエシロアリはシロアリが通るトンネルを作って水分を運ぶことが非常に上手であるため、床下だけでなく天井裏にまで巣を作ってしまうケースが挙げられます。そのため、水分があると建物の見えない箇所や普段カビが発生しないような場所においてカビが増殖してしまうのです。カビが発生することにより、部材の耐久性も損なわれてしまうことにも繋がりますので注意が必要です。

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