ネズミの生態

ネズミ

ネズミは寒さに弱い生き物とされています。住宅内を含む屋内などの暖かい場所に住み着くことが想定されます。警戒心が強いこともあり、建物内であればあまり人目に晒されることのない天井裏や壁の内側などにおいて安全を確保できるところに住み着くこととなります。

ネズミにとって住宅内に住み着くこと非常に合理的であり、外敵からも身を守れ、人間が食べる食べ物はほとんどネズミは食べますので、食料に困ることがないのです。

ネズミの活動時間

ネズミは基本的に昼間に眠っているため夜に動き回ることが多いです。他の夜行性生物のように明るい場所で活動する際に、物が視覚的に見えなくなることはありません。厳密に言うと、ネズミは夜間や光の届かない建物内部などの暗い場所でないと行動できないということではなく、自分たちを捕食するであろう外敵から身を守るため、防衛的な観点により夜間で行動しているとされています。
ネズミの種類によっては活動場所が屋内や屋外など違いがあります。活動場所の違いにより、活動時間にも差が出てくるのです。屋内の場合では、ネズミが住み着いている住宅に住んでいる人間の活動時間によって決まります。

ネズミは警戒心が強いことから、人目を避けて行動する習性があるため人間が活動しない時間こそがネズミとって一番活動しやすい時間となるのです。また、屋外の場合では外敵から身を守るための防衛的な観点より、日の出30~60分及び日没後30~60分が一番活動しやすい時間帯となります。

ネズミが巣を作る場所

ネズミは寒さに弱く暖かい場所を好みます。ネズミの生活拠点は

クマネズミは天井裏など高所に巣を作ります。

ドブネズミは地下街や下水道などの低い所に巣を作ります。

ネズミの種類によって活動範囲が大きく違うため、必然的に巣を作る場所についても差が生じます。
近年では郊外などにおいて再開発が行われる際に、周辺環境が再整備される影響を受けて地中に生息しているドブネズミが今まで活動していた場所を奪われてしまうことにより、都心に住処を移すケースも目立っています。そのような背景があることから、繁華街においてドブネズミの姿が比較的多く見られるようになっているのです。
住宅内においてネズミの存在を確認できるのは、食料を探すと同時に巣を作れるような場所を探しているからだと想定されます。住宅内における巣を作る場所についてもネズミの種類によって差があります。

クマネズミは布や布団の綿、断熱材などを巣材にして屋根裏や押し入れの奥、天袋の下、壁の内側などに巣を作ります。ハツカネズミは長年そのままにされているダンボールや新聞紙を材料して使用し、倉庫や物置などに巣を作ります。

ネズミはなぜカリカリかじるのか?

げっ歯類のネズミの歯は一生伸び続ける性質にあります。そのままでは、自分で餌を食べることもできなくなって死んでしまうため、常に強固な硬いものをかじって歯を削るといった習性があります。建物の建材や電気ケーブルなど、何でもかじってしまう習性があります。

様々な被害が想定されることから注意する必要があるでしょう。

ネズミの餌

ネズミは雑食性です。ネズミの種類によって好みも変わることから、餌についても必然的に変わって来ます。

屋根裏やビルなどの住宅内に生息するクマネズミは、穀物・果実・昆虫・植物の葉や茎・などを好んで食べます。

下水等に生息するドブネズミは、魚介類・肉類を好んで食べます。


自然環境が近くにある家屋、倉庫や物置に生息するハツカネズミは、種子や穀物類・草や花・小型昆虫などを好んで食べます。

食べる量については1日に体重の1/4~1/3と大きさの割にはたくんさ食べると言えるでしょう。

ネズミの繁殖力・繁殖期

非常に繁殖力が高く、繁殖期も人間と同じく1年を通じて5.6回ありますが、やはり気候の良い「春・秋」に出産する事が多いです。

1回の出産でクマネズミは6~7匹、ドブネズミは7~9匹、ハツカネズミ5~6匹産みます。

ハツカネズミの名前の由来は、約20日のサイクルで1度に5~6匹出産し、年間で6~10回も繰り返す驚きの繁殖力から取られています。

ネズミの学習能力

ネズミは低能ではなく、非常に高い学習能力を持っています。そのため、ネズミを駆除することは非常に困難であると言えるでしょう。

例えば、住宅内などにおいて駆除しようとした場合、捕獲器や粘着マットなどの罠に引っかかるとしましょう。確かに、ネズミを「1匹」は捉えることができるかもしれませんが、それを見た「たくさん」のネズミは危機察知能力を働かせ、危険な罠だから近づいてはいけないと認識するのです。このように非常に高い学習能力を備えているからこそ、ネズミはやっかいであると言えるでしょう。

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