ハクビシンによる様々な被害

ハクビシン

ハクビシンは、一度自分の住処を決定するとなかなか変えることをしません。そのことから、建物内に住み着かれてしまうと、駆除するのが大変と言ったことになります。ここでは、ハクビシンが与える様々な被害についてご説明したいと思います。

・建物被害

建物への被害としてはハクビシンの習性が非常に厄介となっております。通年で繁殖を繰り返してしまうため、気が付いたら、屋根裏におびただしい数のハクビシンが住み着いていたという危険性もあります。そのうえ、縄張りという意識を持たないため、複数のグループが同時に住み着くこともあるのです。数が集まってしまうと、家の中では騒音がひっきりなしに発生することから、睡眠妨害にもつながる恐れがあるでしょう。
また、ハクビシンは住みついた場所で糞尿をします。至る所で糞尿をするのではなく、糞尿を同じところでするという、ため糞という習性を持っているため、その匂いが屋根裏から居住スペースへと侵入してきてしまいます。また、糞が一か所に集まった結果、屋根裏が腐食し天井が抜けてしまったりと建物そのものへの被害も発生することがあります。一度住みつかれてしまったら、大変なことになるため、早めに対処をするようにしましょう。

・農作物の被害

ハクビシンは雑食であることから、農作物への被害も顕著に表れます。農作物では特に果実に対する被害が多くなっており、モモ・ブドウ・サクランボ・ナシ・ミカン・カキ・リンゴなどが挙げられます。この他では、トウモロコシ・メロン・スイカ・イチゴ・トマト・ジャガイモ、・サツマイモなどに被害が発生しています。
農林水産省がまとめたデータによると、平成18 年度の統計よりハクビシンによる農作物被害については、イネ・マメ類・雑穀・果樹・飼料作物・野菜・いも類などの被害が報告されている。平成18 年度の被害金額は2億3千万円にも上っており、平成13 年度に比べ2.5 倍に増加している傾向があります。特に、果樹が被害面積で493ha、被害金額が1億4千万円と全体の6割以上を占めている結果となっています。

・ペットへの被害

雑食であるハクビシンは動物も餌として食べます。そのことから、自宅で大事に飼っていた金魚や亀など小さなペットが食べられてしまうケースはたびたび報告されます。哺乳類でも鶏に危害を加えた例もありますし、ハクビシンの持つ雑菌が犬や猫に悪影響を及ぼすことも考えられ、ペット被害も確認されている1つの事例です。

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