コウモリによる健康被害

コウモリが住み着くことにより、人間への様々な健康被害も考えられます。糞から発生したダニによる病気がもたらされる危険性があるからです。コウモリの糞尿からは次の3種のダニが媒介されます。

コウモリの糞尿から媒介する3種のダニ

・コウモリマルヒメダニ
・コウウモリマダニ
・コウモリトコジラミ
糞尿がある巣付近から、このようなダニが夜間帯において室内に侵入し、首や手足など肌の露出が特に多い部分が刺され、吸血されます。さらに、これらのダニに吸血された直後ではなく、数日経ってから腫れや、かゆみなどの症状が発生します。

ハンタウイルス感染症

ハンタウイルス感染症(腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群) 腎症候性出血熱は、急な発熱・頭痛・嘔吐などの症状があり、目の充血、発赤などが見られることもあり、重症になると死亡する可能性もあります。
ハンタウイルス肺症候群は、急な高熱・筋肉痛が表れ・呼吸困難状態となります。死亡例も多く見られることから非常に危険な発症例と言えるでしょう。

アルボウイルス感染

アルボウイルス感染は、コウモリが媒介するダニが引き起こす感染症です。出血熱や脳炎などの症状が表れます。ヒストプラズマ症は、コウモリの糞を含んだ土壌やほこりの中の真菌を吸い込むと感染し、主に肺炎の症状が表れます。症状が出ないか、症状が軽い場合が多いですが、高熱やせき、呼吸困難になる場合もあります。

狂犬病・エボラウイルス

コウモリが持っているウイルスに狂犬病やエボラウイルスがあげられます。エボラウイルスとは、全身性の感染症で病名が示す通り出血症状を呈することはよく知られています。狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入によって発症する人獣共通感染症である。

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